2014.07.17
カクテルのアルコール度数を計算する手順
皆さん、こんにちは。
4MIX COCKTAILです。
カクテルには、
マティーニやギブソンのように、アルコール度数が比較的高めなものから、
ファジーネーブルやシャンディガフのようにアルコール度数が5度程度と、
低いものまであります。
さて、このアルコール度数ですが、
お酒とお酒、またはお酒とジュースといった具合に
材料どうしを混ぜ合わせて作るカクテルの場合、どのように、
アルコール度数を算出しているのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで本日は、カクテルのアルコール度数が分かる計算式をご紹介致します。
カクテルのアルコール度数の計算方法とは
アルコール度数を計算する上で、必要な計算式があります。
計算式と聞くと、何だか難しそうなイメージを持つかもしれませんが、
単に数字を当てはめていけば、答えを出せますので、ご安心してください。
簡単に言えば、
・使用するお酒のアルコール度数
・使用する各材料の分量
この2点を知れば、アルコール度数の答えを求められます。
アルコール度数の計算式
アルコール度数を計算式にすると以下のようになります・・・
数字が苦手な方にとっては、この計算式を見ただけでアレルギー反応が出て頭が痛くなる・・・という方もいるのではないでしょうか?
しかし、ここではまず、このような計算式があるとだけ認識しておいて下さい。
では次に、この計算式を分解して、実際に計算する手順をご説明致します。
計算式を簡単にする手順
アルコール度数を求める計算の手順は以下のようになります・・・
この2つの手順を踏むだけで簡単にカクテルのアルコール度数がわかります。
それでは上記の手順に沿って、
ホワイトレディを例に、順番に計算してみたいと思います・・・
具体例1 ホワイト・レディの場合
ホワイトレディの アルコール度数は、30度(30%)です。
ここでは何故、30度になるのかご説明していきます。
ホワイトレディのレシピ
【 使用する材料 】
・ドライ・ジン 30ml (アルコール度数40%) ※1
・ホワイトキュラソー 15ml (アルコール度数40%) ※2
・レモンジュース 15ml
※1. 銘柄はビフィーターを使用
※2. 銘柄はコアントローを使用
■ 説明 ■
「 手順1.」に当てはめて計算すると・・・
使用する材料の分量 × 使用するお酒のアルコール度数 = ?
【使用する材料の分量】 × 【使用するお酒のアルコール度数】
ドライ・ジン 30ml × ジンの度数は40% = 12
ホワイトキュラソー15ml × ホワイトキュラソーの度数は40% = 6
レモンジュース 15ml × アルコール度数なし 0% = 0
アルコール度数が40%のジン30mlに含まれるアルコール量は12mlです。
同じようにホワイトキュラソーに含まれるアルコールの量を計算していきます。
それぞれ出した答えを全部足すと、12+6+0=18 になります。
合計は18です。
次に、
「手順2.」に当てはめて計算すると・・・
? ÷ 各材料を合計した分量 × 100 = アルコール度数(%)
?の部分は手順1で出した合計の数、18です。
これに、今回使用した各材料を合計した分量、
60ml(30ml+15ml+15ml)で割ります。
後は、出た数字に100を掛ければアルコール度数が出せます
18 ÷ 60ml(30ml+15ml+15ml) = 0.3
0.3 × 100 = 30
ホワイト・レディーのアルコール度数は、約30度(30%)となります。
いかがでしょうか?
アルコール度数を導き出す手順はご理解頂けましたか。
ただ・・・
これはあくまで、理論上の話となります。
と言いますのも、
ホワイトレディーのアルコール度数が30度であるかといえば、
必ずしも30度であるとは限りません。
なぜならこの計算方法には、ある重要な点が複数考慮されていないからです。
その理由を知りたい方は「同じカクテルでもアルコール度数が違う理由」で
詳しく説明していますのでこちらの記事を熟読してみてくださいね。
◇ 今回のおさらい
言葉でご説明すると、どうしても文字だらけになってしまい、
逆にわかりづらくなるかもしれません。
しかし、そこまで難しく考える必要はなく。
要するに、下記のとおり計算していくとアルコール度数がわかりますよという事です。
使用する材料の分量 × 使用するお酒のアルコール度数 = ?
? ÷ 使用した各材料を合計した分量 × 100 = アルコール度数(%)
それでは、また。
今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞよろしくお願い致します。
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2014年7月17日 14:02 カテゴリー: BAR講座