【BIRDY.】 新カクテルシェーカーのポイント  BLOG

2016.04.01

【BIRDY.】 新カクテルシェーカーのポイント

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皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

日本のものづくり・高い技術力は世界に誇れるといわれます。

そんな中、高精度な研磨技術によってバーツールに進化をもたらした

BIRDY.(バーディー)というカクテルシェーカーのブランドをご存知でしょうか?

 

 

カクテルシェーカーといえば、ショートカクテルをつくる上で必要になる道具。

そのシェーカーの内部構造に着目して新たに参入してきたのが

BIRDY.(バーディー)のカクテルシェーカーです。

 

これまで日本製のバーツールとして知られているのは、

「ユキワ」や「ワダスケ」といったブランドがあります。

そこに新たに加わった「バーディー」とは、どんなブランドなのでしょうか?

 

 

BIRDY.cocktail-shaker

 

 

カクテルシェーカー「BIRDY.」を誕生させた会社

 

バーツールの進化として新しいシェーカーを誕生させたこの会社は

トヨタ自動車で知られる愛知県豊田市の大見町にある横山興業株式会社です。

 

とても歴史がある会社で、創業したのは1951年(昭和26年)のこと。

 

その始まりはトタン板の製造工場からスタートし、

その後、自動車部品のプレスや溶接加工などを行いながら

自動車部品メーカーとして自動車産業に貢献されています。

 

そんな自動車部品を手掛ける同社がこれまで培ってきた高度な技術を活かし、

まったくの異業種からカクテルシェーカーを誕生させたと聞けば、

注目しないわけにはいきませんね。

 

 

 「BIRDY. バーディ」のブランド名の由来とは?

 

ゴルフ用語の「バーディ」から名付けられたのがブランド名の由来

 

これにはゴルフの基準となる「パー」よりも一段良いものという思いが

込められているそうです。

つまりパーよりも1段良いものとは「バーディ」のことを指しています。

 

 

 

 ◇ ブランド名が名付けられた理由 ◇

 

BIRDY.(バーディー)と名付けられたのにはこんな思いがあるようです。

 

それは・・・

 

このブランドの付加価値を高める上で、

ある要素をプラスに足して高めるのか、マイナスに削って高めるのかと考えたとき

 

「要素を削りシンプルにすることで製品の付加価値を高めたい」

「基準よりもマイナスの打数で回ることに高い価値があるゴルフのバーディ」

 

このバーツールをつくる側の考え方と、ゴルフのバーディに対する考え方が

自分たちの付加価値のあり方に通じているという思いから名付けられました。

 

 

 なぜバーツールを自動車部品メーカーが?

 

By: Noel Reynolds

 

 

自動車部品メーカーの会社がなぜカクテルシェーカーの開発に辿りついたのか?

とても疑問に思いませんか?

新しいカクテルシェーカーの開発背景には、こんなストーリーがあったようです。

 

 

◇ 新しいシェーカーブランド誕生の背景ストーリー ◇

 

会社の創業者の孫にあたる兄の横山栄介さんと、弟の哲也さん。

このお二人の兄弟がBIRDY.(バーディー)のバーツールを生み出しました。

 

当時、弟の哲也さんは「心の底から愛情を注げるものをつくりたい」

そう思っていたところ、日本酒好きだったこともあり

「日本酒を美味しく飲める世界一の器を作る」という発案からスタートしたようです。

 

まずは試作品段階のものを行きつけの日本酒バーにもっていき

その味わいに変化があるか日本酒の飲み比べをしたそうですが

感想としては「???」だったようです。

 

そこで同じようにその日本酒バーに通っているバーテンダーの方から

「シェイカーにしてみたら?」と提案を受け、

金属でできた日本酒の器からシェーカーの開発へと移り変わりました。

 

そこからシェイカーに対しての考えについて

いろんなバーテンダーからヒアリングを重ね、

新しいカクテルシェーカー「 BIRDY.(バーディー)」を誕生させます。

 

 

シェーカーの内側の世界

 

By: BlacktouchYellow

 

カクテルシェーカーの本体にあたるボディの内側は

単なる金属のなめらかな表面にしか見えません。

しかし、ミクロンレベルの世界ではのこぎりのように凸凹状態になっています。

 

決して肉眼では見えないシェイカー内部の凸凹は

カクテルの素材にストレスを与えているようです。

BIRDY.のシェーカーはそんな内側の表面部分を、

0.1ミクロン単位まで精密に磨き仕上げています。

 

0.1ミクロン単位という世界に日頃触れていないので

あまりピンと来ないのが正直な感想ですが、

これって技術がないと辿りつけない世界だということだけはわかりますね。

 

 

 

【なぜ0.1ミクロンレベルまで表面を削っているの?】

 

シェーカーのボディの内側を0.1ミクロン単位で削っているのは

従来の磨き方をしたシェーカー内部の断面は

のこぎり刃のようにギザギザな状態らしく

これがカクテルの素材にダメージを与えているようです。

 

その為、カクテル素材にとってベストな凹凸バランスがあるらしく

それのバランスを残しつつなめらかな表面にすることで

カクテルの素材が持つ本来の味わいを引き出すようですよ!

 

 

 

【内側を磨くことによってどうなるの?】

 

シェイカーの内側を磨くということは、

材料を混ぜ合わせる撹拌効率をあげる点に繋がるそうです。

 

内側の凸凹部分を完全にフラットな表面にするよりも、

微妙に凸凹を残すほうが撹拌には効果的なんですって!

今までこのような知識を教えている情報がなかっただけに勉強になります♪

 

 

 

「BIRDY. バーディー」ブランドのこだわり

 

BIRDY.のシェイカーは内側部分の研磨する方向やフォルムにもこだわりがあります。

では技術を駆使して開発した、そのこだわりについてお話しましょう。

 

 

【従来のシェーカーとの違い】

 

1.研磨の方向

 

カクテルの材料をシェイクするとき、液体の流れる方向に合わせて研磨しています。

つまり、従来のカクテルシェーカーの内側は横方向に磨かれていますが

BIRDY.は材料を混ぜ合わせる液体の流れに沿うように縦方向に磨かれています。

 

 

2.シェーカーのフォルム(全体の形)について

 

本来、シェーカーの機能のみを追及するのであれば

液体を混ぜるときの動きのロスを少なくする球形が理想ですが、

別ブランドのカクテルシェーカーに比べてふっくらと円みのあるフォルムにしているのは、

機能性だけでなく「誰にでも愛用してもらえるデザインに」と考え仕上げられています。

 

 

 

最後に

 

このBIRDY.( バーディー)のカクテルシェーカーを使うことで味わいがどう変わるのか?

そこが一番気になる部分ではないでしょうか。

 

違うシェーカーで同じカクテルを作って飲み比べてみるとわかりますが、

BIRDY.で作った場合、それまでアルコールの刺激を感じていたカクテルでも

その尖った感が抜けたように、味わいがまろやかになります。

 

そういった点から、味わいの特徴を考慮した上で使用し

それぞれのカクテルによってシェーカーを使い分けていく細分化もありですね。

 

今回はカクテルシェーカー「BIRDY. バーディー」ブランドをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

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2016年4月1日 14:14 カテゴリー: カクテル道具・アイテム

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