ネグローニ -カクテルレシピのノウハウ-  BLOG

2017.03.22

ネグローニ -カクテルレシピのノウハウ-

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皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

今回は、「ネグローニ」のカクテルレシピをご紹介します。

 

ネグローニは3種類のお酒だけで作るカクテルです。

相性の良いカンパリとスイートベルモットの組み合わせに、

ドライジンをベースにして作るロングドリンクです。

 

ネグローニの作り方は簡単でロックスタイルに仕上げます。

味わいはジンやベルモットの銘柄によって異なりますが

口当たりは強く、甘過ぎないカクテルを求めている方にはお薦めです。

 

ネグローニのアルコール度数は約26~29度でカクテルの中でやや強めです。

 

 

ジンベースのネグローニ (Negroni)

 

このカクテルは、ジンベースとなっています。

 

ネグローニに使われる3つの材料は全てお酒を使用するため、

アルコール度数はジュースや炭酸飲料で割るカクテルに比べ、

ロングドリンクの中では強めのカクテルになります。

 

ベルモットは主にイタリアかフランスが産地となりますが、

ネグローニが発祥した国を考えると、チンザノやマルティーニといった

イタリアのブランドメーカーを選んで作るのが良いと思います。

 

現在、ネグローニを作るときのレシピはほとんどが

ドライジン、カンパリ、スイートベルモットを同量づつ注ぎ、

グラスの中で直接作るのが通常の作り方となっていますが、
一説だと誕生した当初は、ネグローニをシェークして作っていたとされています。

 

 ネグローニのカクテル名の由来とは?

 

ネグローニは1920年頃に生まれた歴史の長いカクテルですが、

このネグローニのカクテルが誕生した場所は、
イタリアのフィレンツェにある「カフェ・カソーニ」です。

 

「カフェ・カソーニ」はその後、「ジャコーザ(GIACOSA)」と店名が変わり

2001年にはセレブ御用達のファッションブランドとして知られる

ロベルト・カヴァリの傘下になってからは

「カフェ・ジャコーザ・ロベルト・カヴァッリ」として営業をしています。

 

ストロッツィ宮殿の中にある同店は多くのブランドが軒を連ねる

トルナブオーニ通りに面した場所にあります。

 

 

ネグローニのカクテル名の由来は、

「カミーロ・ネグローニ伯爵(はくしゃく)」の名前から付けられています。

 

また、このカクテルに「ネグローニ」と名付けたのは、

「カフェ・カソーニ」のバーテンダーであったフォスコ・スカルセリ氏です。

 

 

■ ネグローニの発祥について ■

ネグローニは伯爵の名前から取ったという意味を知ったところで

次は、誕生した背景についてお話します。

 

当時「カフェ・カソーニ」の常連客であったカミーロ・ネグローニ伯爵は

元々、アメリカーノというカクテルを好んでいました。

しかし、これまで飲んでいたアメリカーノに飽きてしまった伯爵は

カソーニのバーテンダーにアメリカーノよりも強いカクテルとして

ソーダの代わりにジンを入れたレシピで注文したのが始まりです。

 

ただ、そのカクテルは伯爵のために提供されていたものだった為、

バーテンダーのフォスコ・スカルセリ氏は

そのカクテルに名前を付けることを伯爵から許可を頂き、
1962年に「ネグローニ」のレシピをメニューに公表しました。

 

それを機に伯爵が食前酒として飲まれていた専用のオリジナルカクテルが、

やがてネグローニとしてアメリカや日本でも、徐々に広まったとされています。

 

※一説では「アメリカーノのネグローニ伯爵風」と最初は呼ばれ、

いつしか「ネグローニ」と略して呼ばれるようになったとされています。

 

 

 ネグローニの作り方について

 

 

ネグローニで用意するレシピの材料は3つです。

全てお酒類で、ドライジン、カンパリ、スイートベルモットとなります。

作り方に関しては、材料を同じ分量で注いで作るため簡単に作れます。

 

ジンの銘柄にはゴードン、タンカレー、ビフィーター等がありますが、

それぞれジンごとに味わいの主張が異なるため、味わい方が違ってきます。

 

 

【用意するもの】

  • ドライ・ジン
  • カンパリリキュール
  • スイートベルモット(チンザノロッソなど)
  • ロックグラス (※オールドファッションドグラス)
  • バースプーン (マドラーやスプーンで代用可)
  • メジャーカップ(計量カップで代用可)

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. ロックグラスに氷を入れます。
  2. ドライ・ジンを30ml注ぎます。
  3. カンパリを30ml注ぎます。
  4. スイートベルモットを30ml注ぎます。
  5. 材料をステアします(混ぜる)。
  6. オレンジスライスを入れて出来上がり。

 

※オレンジスライスの代用にオレンジジュースを少量垂らしてもOK

※オレンジピール(オレンジの皮)を絞り、グラスに落とすレシピもあります。

 

※ネグローニ発祥の店舗ではロックグラスに、

オレンジスライスを入れて最後にマドラーを添えます。

また、ネグローニは伯爵の姿が描かれた専用のグラスで提供されています。

 

 

■ ネグローニを作るときのポイント ■

ネグローニの作り方は基本的にビルドと呼ばれる技法で作りますが、

発祥地でもあるフィレンツェの店舗で当初作っていたように
材料を「シェイク」して仕上げる作り方もあります。

 

もしショートカクテルにアレンジして仕上げる場合、

各材料を同じ量で注ぎますが、カクテルグラスのサイズによっては

30mlから20mlの分量に変更して作ります。

 

また3つのお酒の持ち味を生かすならミキシンググラスで作ることで、

まろやかさに仕上げるシェイクとは違い、素材の強さをそのまま残すことができます。

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. 使用する材料は予め冷やしておくと良いでしょう。

2. よりビターな味で楽しみたい場合はアンゴスチュラビターズを2滴ほど垂らします。

3. 辛口で楽しむ場合はジン30ml、カンパリ・ベルモットを各15mlの分量で♪

 

 

「ネグローニ伯爵のレシピで楽しむ」

ネグローニが考案された発祥地のお店で、

当初、ネグローニ伯爵が飲んでいたレシピです。

 

・ドライジン 30ml

・カンパリ  30ml

・スイートベルモット(マルティーニロッソ) 30ml

・炭酸水(サンぺレグリノ) 15ml

ロックグラスにオレンジスライスを入れて、レモンの皮をツイスト(絞る)。

 

カンパリの特徴的なほろ苦い味わいが気になる場合は、

少量のソーダを足したこちらのレシピが良いかと思います。

 

 

 

【ネグローニからのバリエーション】

下記は、ネグローニのレシピから一部の材料を変えると他のカクテルになります。

 

■ スイートベルモットはそのままで

<ドライジン&カンパリを変更する>

・スコッチウィスキーとアンゴスチュラビターズに変えると「ロブロイ」

 

■ カンパリはそのままで

<ドライジン&スイートベルモットを変更する>

・ライウィスキーとドライベルモットに変えると「オールドパル」

 

 

■ ドライジンとスイートベルモットはそのままで

<カンパリを変更する>

・ドライベルモットとオレンジジュースを追加し、

オレンジキュラソーに変えると「タンゴ」

 

■ ドライジンとカンパリはそのままで

<スイートベルモットを変更する>

・ドライベルモットに変えると「ドライ・ネグローニ」

※正式なカクテル名は「カーディナル(Cardinale)」

 

 

 

最後に

 

「カフェ・ジャコーザ・ロベルト・カヴァッリ」は

ネグローニの発祥地として有名なフィレンツェのお店ですが、

もう1つ「アメリカーノ」のカクテルを生んだことでも知られています。

 

アメリカーノはネグローニのレシピで使用するドライジンをソーダに代えたものです。

お酒の度数が強めのネグローニを、もっと飲みやすくアレンジしたのがアメリカーノです。

このカクテルの記事については「アメリカーノ -カクテルレシピのノウハウ-」をご覧ください。

 

今回はカクテルのネグローニをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

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2017年3月22日 16:10 カテゴリー: カクテル

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