【 4MIX COCKTAIL 】 BLOG      

2015.05.05

カシスリキュールで作るカクテルレシピの覚え方

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

カクテルを提供するBARでは必ずと言っていい程、カシスリキュールは置いてあります。

カシスオレンジやカシスソーダといったカシス系のカクテルは女性にも人気です。

 

使用されるカシスリキュールのメーカーはお店によってそれぞれで、

プロのバーテンダーでも支持されるカシスリキュールのメーカーがある程、

カシスの味わいに違いがあります。

 

同じカシスリキュールでもメーカによって味わいが違いますので、

これからカクテル作りを始めたいと思っている方はいろいろ試してみて下さいね。

 

 

さて本日は、カシスリキュールで作るカクテルレシピの覚え方をご紹介します。

初心者でも作れる簡単なレシピから、カクテルを覚えていきましょう♪

 

 

 

 

カシスリキュールを使ったレシピを簡単な公式で覚える!

 

カクテルには、レシピの中身が近い親戚・兄弟ともいうべきカクテルがあります。

つまり、お酒のベースやジュースを変えただけで名前の違うカクテルになるレシピです。

 

以下でご紹介するカクテルは、カシスリキュールで作れるカクテルレシピの公式です。

割るジュースやお酒のベースを変えただけで、違うカクテルになります。

 

 

 

 

【カクテルレシピの覚え方】

 

カシスリキュール + ジュース類 (清涼飲料水)
 

※この公式を覚えておきましょう♪

 

casisscocktail

 

 

 

 

カシス系カクテルのレシピを覚えるには簡単ですね♪

 

・カシスオレンジ (カシスリキュール+オレンジジュース)

・カシスグレープフルーツ (カシスリキュール+グレープフルーツジュース)

・カシスウーロン (カシスリキュール+ウーロン茶)

・カシスジンジャー (カシスリキュール+ジンジャエール)

・カシスソーダ (カシスリキュール+ソーダ ※炭酸水)

・カシスミルク (カシスリキュール+ミルク ※牛乳)

 

 

 

 

 

カシスリキュールをジュースや清涼飲料水だけで割ると大体が

「カシス〇〇〇」というように、

そのソフトドリンクで割った飲み物がカクテルの名前に付きます。

 

また、カシスリキュールは何にでも合わせやすいお酒です。

パイナップルジュースやアイスティー等とも相性が抜群に良いのでお試しあれ♪

 

 

 

 

カシスリキュールに他のお酒で割るとできるカクテル

 

ではその他に、カシスのリキュールを使って作るカクテルには何があるのでしょうか?

割るお酒(アルコール)さえ知っておけばレシピを覚えるのに苦労しません。

 

 

 

【カクテルレシピの覚え方】

 

カシスリキュール + お酒 (アルコール)
※この公式を覚えておきましょう♪

 

casissrecipe

 

 

 

 

 

では早速、カシスリキュールに1種類のお酒を組み合わせていくと・・・

 

 

 

 

■シャンパンで作ると、「キールロワイヤル」というカクテルに

 

シャンパン (またはスパークリングワイン) + カシスリキュール

 

 

 

 

■白ワインで作ると、「キール」というカクテルに 

 

白ワイン + カシスリキュール

 

 

 

 

■赤ワインで作ると、「カーディナル」というカクテルに

 

赤ワイン + カシスリキュール

 

 

 

 

 

■ビールで作ると、「カシスビア」というカクテルに

 

ビール + カシスリキュール

 

 

 

 

 

カシスソーダのレシピから派生するカクテル

 

カシスソーダのレシピをベースにして、ある材料を加えるだけで違うカクテルになります。

下記は、カシスソーダからの派生カクテルです。

 

 

 

【カシスソーダからのカクテルレシピ覚え方】

 

カシスリキュール + 炭酸水(ソーダ)

 

 

 

 

このレシピにひとつだけお酒を付け加えると・・・

 

 

 

 

■カシスソーダのレシピに紹興酒を加えると「チャイナカシス」というカクテルに

 

紹興酒 + カシスリキュール + 炭酸水(ソーダ)

 

 

 

 

■カシスソーダのレシピにドライベルモットを加えると「ベルモットカシス」に

 

ドライベルモット + カシスリキュール + 炭酸水(ソーダ)

 

 

※炭酸水(ソーダ)をトニックウォーターに変えれば「ルビーカシス」というカクテルに

 

 

 

 

 

 最後に

 

いかがでしょうか?

 

カシスリキュールで作るカクテルに限らずレシピを覚えていくコツは、

親戚や兄弟といったようなカクテルレシピに共通する部分から覚えるのも1つの覚え方です。

 

カシスリキュールを使ったカクテルは、

飲食店のドリンクメニューに外すことのできないアルコールです。

家飲みでカクテルをつくるときも、カシスが1本あれば間違いありません♪

 

 

今回ご紹介したカシス系のカクテルはマドラーかバースプーンがあれば、

特に本格的なカクテル道具が揃ってなくても作ることができますので、

「カシス〇〇〇」という、レシピを覚えるのに非常に簡単なカクテルを、

作りながら覚えてみて下さい。

 

 

 

それでは、また。

 

今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

2015年5月5日 15:00 カテゴリー: BAR講座

2015.04.26

同じカクテルでもアルコール度数が違う理由

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

飲食店でカクテルを飲んでいるときに 「カクテルの度数って何度あるの?」

なんて疑問がわく方もいるのでないでしょうか?

 

カクテルはそれぞれ種類によってアルコール度数は違います。

しかし、同じカクテルでさえアルコール度数が違ってくる理由があります。

 

以前、「カクテルのアルコール度数の計算方法」についてお伝え致しましたが、

今回は更に計算する上で、考慮するべき重要なポイントをご紹介します。

これを知ることでアルコール度数が違ってくる理由を知ることができます。

 

 

 

 

 同じカクテルでも度数が違うとは?

 

 

まずは前回のおさらいをしたいと思います。

下記の計算式を使い、ホワイトレディを例にしてアルコール度数の計算をしました。

 

alcimg03

 

 

 

 

■ホワイトレディに使用する材料の詳細レシピ■

 

「材料A.ジン」

ドライ・ジン 30ml

アルコール度数40%

※ジンの銘柄はビフィーターを使用

 

 

「材料B. ホワイトキュラソー」

ホワイトキュラソー 15ml

アルコール度数40%

※ホワイトキュラソーの銘柄はコアントローを使用

 

 

「材料C. レモンジュース」

レモンジュース 15ml

アルコール度数0%

 

 

 

計算式にホワイトレディのレシピをあてはめると・・・

 

材料A(30ml×40%) + 材料B(15ml×40%) + 材料C(15ml×0%)

—————————————————————————————

材料A.B.C(30ml+15ml+15ml) + α

 

 

↓ ↓ ↓

 

12(A)+6(B)+0(C)

————————– = 0.3

60ml  +α

 

 

0.3 × 100 = 約30%(30度)

 

 

 

このようにホワイトレディのアルコール度数は約30度とわかりました。

 

しかし、「必ずしもホワイトレディのアルコール度数が30度であるとは限りません」と、前回のブログでお伝えしました。

 

その理由は、度数の計算をする上で考慮するべきポイントがあるからです。

それが、前述の計算式にある+αの部分と、その他の要素です。

 

 

 

 

計算する上で考慮するべき3つのポイントとは?

 

以下のポイントによって、同じカクテルでもアルコール度数は変わってきます。

 

1.氷の溶け具合を考慮する
2.同じジンでも度数の異なる銘柄を使用
3.使用するお酒の分量

 

 

 

 

【1.】 氷の溶け具合を考慮する

 

計算式の図をご覧になって頂くと、

使用した各材料を合計した分量 + α 

とあります。

 

この+αの部分は、氷の溶け具合を考慮しています。

 

 

氷の溶け具合というのは、

 

・バーテンダーがカクテルシェイカーでシェイクしたとき

・ミキシンググラスでカクテルをステアして作るとき

・グラスで直接、材料を混ぜて作るとき

・グラスに氷が入ってからカクテルを仕上げるまでのスピード能力

 

これらによって溶ける氷の分量を入れて計算するということです。

 

溶ける氷の分量を考慮して計算する場合の基準を10mlとします。

 

 

 

従って、ホワイトレディの計算式に

溶ける氷の量を考慮して計算すると・・・

 

 

12+6+0

————————– = 0.25

60ml  +10ml

 

 

0.25 × 100 = 約25%(25度)

 

ホワイトレディのアルコール度数は約30度から約25度となりました。

 

 

しかし、カクテルを作るのに時間が掛かったり、シェイクをやり過ぎると

氷の溶ける量はさらに多くなりますので、

その分カクテルが水っぽくなるだけでなくアルコール度数も違ってきます。

 

 

 

 

【2.】同じジンでも度数の異なる銘柄を使用

 

こちらも考慮しておくべきことなのですが、

例えば、同じジンでも度数の異なる銘柄を使うことでそのカクテルの度数も違ってきます。

 

カクテルの本やネットで調べて、そのカクテルの度数がわかったとしても、

それは目安程度にしかなりません。

なぜなら、実際お店で使われるお酒の銘柄が、

レシピ本に載っているお酒と同じ銘柄とは限らないからです。

 

またジンという製品でも、そのジンによってそれぞれ度数が違うことがあります。

ですからマティーニでも使用するジンの度数によって、

そのマティーニのアルコール度数が違ってきます。

 

 

 

 

では、ホワイトレディでご説明しますと・・・

 

例えばジンの銘柄を、

アルコール度数40度のビフィーターから、47.3度あるタンカレーに変えて計算すると、

ホワイトレディのアルコール度数は約33度になります。

(※氷の溶ける量は含まず)

 

 

↓ ↓ ↓

 

<ドライ・ジンの銘柄を変えた場合>

 

ビフィータ30ml × ビフィーターの度数40%= 12

タンカレー30ml × タンカレーの度数47.3%= 14.19

 

度数を算出すると・・・

 

14.19+6+0

————————– = 約0.33

60ml   + α

 

0.33 × 100 = 約33%(33度)

 

 

 

 

【3.】 使用するお酒の分量

 

カクテルのアルコール度数は、使用するお酒の分量によっても変わります。

 

 

例えば先程のホワイトレディのレシピを下記のように分量を変更してみますと・・・

 

ドライ・ジン 30ml → 40ml

ホワイトキュラソー 15ml → 10ml

レモンジュース 15ml→ 10ml

 

 

 

材料A(40ml×40%) + 材料B(10ml×40%) + 材料C(10ml×0%)

—————————————————————————————

材料A.B.C(40ml+10ml+10ml) + α

 

 

↓ ↓ ↓

 

16ml+4ml+0ml

————————– = 0.33

60ml  + α

 

 

0.33 × 100 = 約33%(33度)

 

 

分量を変えるだけで30度から33度になりました。(※氷の溶け具合は考慮せず)

 

 

 

 

最後に

 

いかがだったでしょうか?

 

 

実際、好んで飲んでいたカクテルのアルコール度数について

全く気にしていなかったという方もお見えになると思いますが、

同じカクテルでもアルコール度数が違ってくる理由を

ホワイトレディを例に挙げ、ご説明させていただきました。

 

 

今回、ご紹介致しましたカクテルの度数を計算する方法については、

普段、使う機会はあまりないのですが

ご興味がある方は実際に計算してみてくださいね♪

 

 

 

それでは、また。

 

今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞ、よろしくお願い致します。

photo by: SF Chefs

 

 

 

 

2015年4月26日 14:08 カテゴリー: BAR講座

2015.04.07

ウィスキーのピート(泥炭)って何?

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、スコッチウィスキーを勉強するときに必ず出てくる「ピート」についてです。

スコッチウィスキーの特徴を語るのに、この「ピート」は大事な要素のひとつです。

 

 

ピート香とは?

スコッチウィスキーの特徴は、麦芽(モルト)を乾燥させるときに燃やしたピート(泥炭)を使用し、独特な薫り(スモーキー・フレーバー)をつけます。

このウィスキーをつくる過程で付けた香りを、ピート香と呼びます。

 

ピート香の薫り(スモーキー・フレーバー)を、

強くするか弱くするかでウィスキーに個性を出していきますが、

これは、どれくらいのピート量をどのタイミングで燃やして乾燥させるかで

ピート香の個性を出していきます。

 

 

 

 

ウィスキーのピートの正体は何?

 

ここでウィスキー初心者の方にとって、このピートって何?と疑問に思うはずです。

ピート? 泥炭? ピート香?

 

 

つまりピートとは簡単にご説明しますと、

植物のヘザー(ヒースの花)やコケ類、シダ類などが枯れて分解されず積み重なってできた土のようなものです。

この土らしきものを「泥炭」とも言います。

 

この土のようなものが積み重なっていくには、約1000年で15cmです。

泥というと土をイメージしますが、

どちらかと言うとピートは植物が土化したものと思えばイメージに近いです。

 

 

こちらが堆積したピート(泥炭)です。

Peat

 

 

 

【ピート(泥炭)ができる条件】

 

ピートは「泥状の炭」と訳されるだけあって、良く燃えるそうです。

このピートが積み重なって層になっていくには、

酸性の土地で寒冷な気候や湿地などの条件が揃うことでできます。

 

このピートはスコットランドのアイラ島全体がピート層になっている為、採れます。

日本でもピートは北海道で採れるらしいです。

 

 

 

 

 最後に

スコッチウィスキーのシングルモルトにはピート香が強烈についているウィスキーもあり、

香りを嗅いでみるとわかるのですが、消毒薬のような薬品(ヨード香)を感じさせる香りがあります。

 

しかしシングルモルトを楽しむときは、この独特な香りを楽しむのも忘れないでくださいね。

 

 

それでは、また。

 

 

今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞよろしくお願い致します。

2015年4月7日 15:00 カテゴリー: BAR講座

2015.03.29

世界5大ウイスキーについて

 

 

 

今回は、「世界5大ウィスキー」の基礎知識についてです。

入門編として、なるべく初心者の方にもわかりやすくご説明したいと思います。

 

 

 

 

 世界の5大ウィスキーとは?

 

まず最初に基本的なウィスキーの知識として、

ウィスキーを造っている産地で有名な5つの産地についてお話したいと思います 。

 

 

ウィスキーには、世界的に有名な5つの生産国があります。

これらはウィスキーの5大産地として知られています。

 

  • アメリカ
  • スコットランド(イギリス)
  • 日本
  • アイルランド
  • カナダ

 

 

 

 

また、それぞれ産地別にウィスキーの呼び方があります。

 

  • アメリカンウィスキー (アメリカ)
  • スコッチウィスキー (スコットランド)
  • ジャパニーズウィスキー (日本)
  • アイリッシュウィスキー (アイルランド)
  • カナディアンウィスキー (カナダ)

 

 

これらを、世界の「5大ウィスキー」として呼ばれています。

 

 

 

 

各ウィスキーの特徴について

 

ウィスキーは造られる国によって、その味わいが違ってきます。

産地別に飲み比べてみるとその違いがわかるのですが、

飲みやすいウィスキーから、個性の強いウィスキー、クセのあるウィスキーなど

ウィスキーによって特徴はそれぞれです。

 

これらはウィスキーを造るのに使用する原料や、製法、熟成期間などによって

特徴が生まれるため、ウィスキーと一口に言ってもその味わいが違ってきます。

 

 

 

5大産地について

 

では続きまして、世界の5大ウィスキーを産地別にお話したいと思います。

ここでは各産地別にご説明しますが、話が難しくならないようになるべく簡単に

ご紹介いたします。

 

 

 

【アメリカンウィスキー】

 

アメリカ合衆国で生産されているウィスキーです。

アメリカンウィスキーの原料は、とうもろこし・ライ麦・大麦・小麦などの穀物を混ぜて造られます。

 

とうもろこしを原料にケンタッキー州のバーボン群で造られるバーボンウィスキーと、

テネシー州で造られるテネシーウィスキーがあります。

 

 

アメリカンウィスキーといえばバーボンウィスキーとイメージされる方もいますが、

アメリカンウィスキーには以下の種類があります。

 

 

1.ライ・ウイスキー  2.バーボン・ウイスキー  3.コーン・ウイスキー

4.ホイート・ウイスキー  5.モルト・ウイスキー  6.ライモルト・ウイスキー

 

 

これらのアメリカンウィスキーは、連邦アルコール法の法律によって定めた原料の使用量、製法に従ってつくられるため、タイプ別の種類に分けられています。

 

 

 

 

【スコッチウィスキー】

 

5大ウィスキーの代表格ともいえるスコッチウィスキーは、

イギリス北部にあるスコットランド地方で生産されているウィスキーです。

 

スコッチウィスキーには6大生産地があります。

その6大生産地とは、次の6つに産地が分けられます。

 

1.ローランド

2.ハイランド

3.スペイサイド

4.アイラ島

5.キャンベルタウン

6.アイランズ

 

 

 

スコッチウィスキーの分類として知っておきたいのは、原料と蒸留方法です。

原材料は、大麦麦芽(モルト)・とうもろこしなどを使用しています。

 

スコッチウィスキーは使用する原料や蒸留方法など、

その製法から3種類のタイプに分けられます。

 

1.モルトウィスキー

大麦麦芽だけを原料に、単式蒸留機で2~3回蒸留させて造ったウィスキー。

ピート香が特徴。

 

2.グレーンウィスキー

大麦麦芽・トウモロコシ・ライ麦などのグレーン(穀物)を原料に、

連続式蒸留機で造ったウィスキー。ピート香はつけない。

 

3.ブレンデット・ウィスキー

上記のモルトウィスキーとグレーン・ウィスキーをブレンドして造ったウィスキー。

ブレンドする原酒の比率はメーカーによって異なるため、味わいが違います。

 

 

スコッチウィスキーの特徴は、麦芽(モルト)を乾燥させる際に燃やしたピート(泥炭)から煙る燻香を麦芽に移し、独特な薫り(スモーキー・フレーバー)をつけます。

この香りをピート香と言いますが、スコッチの銘柄によって香りの強弱に違いがあります。

 

 

 

 

【ジャパニーズウィスキー】

 

文字通り日本で生産されているウイスキーです。

山崎、白州、余市、竹鶴といった国産のウィスキーをご存じになられる方もいるのではないでしょうか。

 

ジャパニーズウィスキーといえば近年、品質の高さもあり世界的に評価されています。

そんなジャパニーズウィスキーですが、スコッチウィスキーをお手本に誕生しています。

 

しかしながら前述にも触れましたが、

スコッチウィスキーはピート香の独特なスモーキー・フレーバーがあるため、

ジャパニーズウィスキーは日本人に合わせて、スモーキー・フレーバーを抑えて造られています。

 

 

国産ウィスキーが造られる蒸留所ですが、日本には全国に9ヵ所の蒸留所があります。

 

  1. 山崎蒸溜所 (大阪府)
  2. 白州蒸溜所 (山梨県)
  3. サングレイン知多蒸溜所 (愛知県)
  4. 余市蒸溜所 (北海道)
  5. 宮城峡蒸溜所 (宮城県)
  6. 信州マルス蒸溜所(長野県)
  7. 富士御殿場蒸溜所(静岡県)
  8. 秩父蒸溜所(埼玉県)
  9. 江井ヶ嶋酒造ウイスキー蒸留所(兵庫県)

 

 

 

 

【アイリッシュウィスキー】

 

アイルランド島(アイルランド共和国、またはイギリスの北アイルランド)で生産されているウィスキーです。

どちらかで造られたウィスキーでもアイリッシュウィスキーと呼びます。

 

ウィスキー作りの歴史は5大ウィスキーの代表格であるスコットランドよりも古く、

アイルランドがウィスキーの生産地としては世界最古といわれています。

その理由は、ウィスキーの前身とみられる蒸溜酒を当時、

アイルランド遠征をしたイギリスのヘンリー2世の軍隊が資料に記録として残しているからです。

 

 

蒸溜所の数ですが、こちらは他の生産国に比べると決して多くはありません。

飲みやすさといえば、日本のウィスキー同様にクセのない味わいが楽しめます。

 

代表的な銘柄は、ジェムソン・ブッシュミルズ・タラモアデューが挙げられ、

カクテルの「アイリッシュコーヒー」は文字通り、このアイリッシュウィスキーが使用されます。

 

 

 

 

【カナディアンウィスキー】

 

カナダで生産されているウィスキーです。

ウィスキーづくりに関しては、アメリカの独立戦争後に始まったとされています。

 

カナディアンウィスキーが誕生した背景は独立戦争の際、

独立に批判的だったイギリスの農民がカナダに移って穀物の生産を始めたのですが、

ケベック州やモントリオールでは、その穀物が過剰に生産されたため、

その穀物を処理する手段として製粉所が蒸留酒の生産をはじめたのが最初です。

 

カナディアンウィスキーの味わいは世界5大ウィスキーの中で最もライトで軽く、

マイルドな風味を持ったのが特徴です。

 

カナディアンウィスキーの銘柄で有名なのはやはり、カナディアンクラブはハズせません。

通称「C.C」と呼ばれ、ウィスキーベースのカクテルに使用されることも多いです。

 

 

 

 

 

最後に

ウィスキーを学ぶにあたって最初に戸惑うのが、

「バーボンウィスキー」「ライウィスキー」「ブレンデットウィスキー」といった具合に、

「〇〇ウィスキー」と呼ばれるウィスキーの呼び名が多くありすぎて、???になってしまうのではないでしょうか?

私がそうでした・・・。

 

今回は「世界5大ウイスキー」「ウィスキー5大産地」についてお話させて頂きました。

 

それでは、また。

 

 

 

今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞ、よろしくお願い致します。

 

 

 

2015年3月29日 15:00 カテゴリー: BAR講座

2015.01.08

【初心者向け】 ウイスキー入門編

 

 

ここではウィスキーの入門編として、

初心者の方向けにウィスキーに関する知識を簡単にご紹介いたします。

 

 

 

はじめに

ウイスキー関連の本を読むと必ず出てくるのがウィスキーの定義です。

定義?っていうと難しく思えるかもしれませんが、

つまり、「ウィスキーとは何?」ということです。

 

 

まずはじめにウィスキーは、

 

穀物類を原料に、これを糖化(麦芽のでんぷん等を糖分に変化させること)させます、

そして発酵させた後、蒸留し、樽の中でウィスキーを熟成させます。

 

ウィスキーが琥珀色なのは、この樽熟成をさせているからです。

 

 

上記が一般的なウィスキーの定義とされていますが、

・ウィスキーの原料

・ウィスキーを造る製法

・ウィスキーを樽に寝かせる熟成年数

などがそれぞれの国によって規定が定められているため

国によって、そのウィスキーの定義が異なります。

 

 

 

 

【 ウィスキーの原料 】

ウィスキーは各国々で造られています。

ウィスキーの原料として、大麦、小麦、ライ麦、とうもろこし、大麦麦芽などの穀物が原料となっています。

使われる原料は、各生産国によって異なります。

 

 

 

 

【 ウィスキーの種類を分類 】

ウィスキーにはいろいろな呼び名があります。

スコッチウィスキー、テネシーウィスキー、グレーンウィスキー、モルトウィスキー・・・

正直、初めは???となりますが、ここではどんなウィスキーがあるのかご説明します。

 

ウィスキーは生産国による分類と、原材料による分類ができます。

 

 

 

ウィスキーの生産国による分類

ウィスキーの世界では代表的な生産国が5か国あります。

 

  1. スコッチウィスキー (イギリスのスコットランド)
  2. アメリカンウィスキー (アメリカ)
  3. ジャパニーズウィスキー (日本)
  4. アイリッシュウィスキー (アイルランド)
  5. カナディアンウィスキー (カナダ)

 

 

これらは5大ウィスキーと呼ばれます。

ウィスキーの世界では生産国での5大ウィスキーは有名ですが、その他の生産国では、ドイツやインド、フランス、台湾といった国のウィスキーもあります。

 

 

 

 

ウィスキーの原材料による分類

ウイスキーを原料によって大きく2つに分けることができます。

麦芽のみを原料としたモルトウイスキーと、とうもろこし等の穀物を原料としたグレーンウイスキーです。

 

 

  • モルトウィスキー

大麦麦芽(モルト)のみを原料に、単式蒸留機で2~3回蒸留し、樽熟成をさせる。

原料にピートを燻してスモーキーな香りをつけるのが特徴。

モルトウィスキーが、1つの蒸留所だけで造られたものをシングルモルトと呼び、

複数の蒸留所で造られたモルトウィスキーを混ぜたものをヴァッテッド・モルトと呼ぶ。

 

  • グレーンウィスキー

大麦麦芽や とうもろこし、ライ麦、小麦などの穀物(グレーン)を原料に、連続式蒸留機で蒸留し造る。

グレーンウィスキーはピートの香りをつけない。

 

  • ブレンデットウィスキー

モルトウィスキーとグレーンウィスキーをブレンドさせたウィスキー

 

 

  • バーボンウィスキー

ケンタッキー州バーボン郡で造られるウィスキー。

とうもろこしの原料を51%以上使用し、内面を焦がしたホワイトオークの新樽で2年以上熟成させる。

 

  • ライウィスキー

主原料のライ麦を51%以上使用し、内面を焦がしたホワイトオークの新樽で2年以上熟成させる。

 

  • コーンウィスキー

主原料にとうもろこしを80%以上使用し、内面を焦がしてないホワイトオークの新樽か、再利用のオーク樽で2年以上熟成させる。

 

  • テネシーウィスキー

テネシー州で造られるウィスキー。

バーボンウィスキーの原酒を、 テネシー産のサトウカエデ材を焼いた炭でろ過し、樽熟成させる。

 

 

 

 

最後に

ウィスキーの入門編として簡単にご説明を致しましたが、いかがだったでしょうか?

ウィスキーの知識としては全てをご説明できてはいませんが、

本日は「ウィスキーの定義」、「ウィスキーの原料」、「ウィスキーの種類」について

お話をさせて頂きました。

 

 

それでは、また。

 

今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞ、よろしくお願い致します。

 

photo by: Dominic Lockyer Toukou Sousui 淙穂鶫箜

 

 

 

2015年1月8日 12:00 カテゴリー: BAR講座

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