【 4MIX COCKTAIL 】 BLOG      

2015.07.03

カシスソーダ -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「カシスソーダ」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

このカクテルは、カシスリキュールにソーダ(炭酸水)で割って作ります。

カシス系のカクテルはBARでも居酒屋でもメニューに載るほど定番中の定番カクテルです。

 

味わいは、甘口の炭酸系カクテルとして飲みやすく女性に人気のカクテルです。

カシスソーダのアルコール度数は約4~6度ほどの弱めで低アルコールカクテルとなります。

 

 

 

 

リキュールベースのカシスソーダ(Cassis Soda)

 

このカクテルは、カシスのリキュールベースとなっています。

 

カシスソーダの主役でもあるカシスリキュールの銘柄には、いくつもの種類があります。

BARで取り扱っているカシスリキュールは様々で、それぞれ味わいも異なります。

 

 

主な銘柄を挙げると・・・

 

・ルジェ クレームドカシス

・フィリップ・ド・ブルゴーニュ カシス

・ドメーヌ・クリテール カシス

・ギルマール クレーム ド カシス プレステージ ド  ブルゴーニュ

・リケール ド カシス ド ムートン ロートシルト

・ルジェ ノワール・ド・ブルゴーニュ(ダブルカシス)

 

 

お手頃なものから最高級のものまで揃っているのがカシスリキュールです。

 

 

 

 

カシスソーダをおいしく作るポイント

 

ここではカシスソーダを美味しく作るポイントをご紹介します。

 

 

■ 作り方のポイント ■

 

1.ソーダ(炭酸)を注ぐとき、氷にぶつからないように避けながら静かに注ぐ。

 

ソーダ(炭酸水)はグラスの中の氷と氷のすき間から注ぐように意識します。

炭酸が抜けやすくなることを避けるために、勢いよく注がないように心掛けましょう。

 

 

 

 

2.材料を混ぜるとき、炭酸が抜けないように沈んだカシスのお酒を混ぜ合わせる。

 

糖分を含んだリキュールは比重が重くなります。

比重とは、物質の密度と密度を比べたことをいいます。

 

少し難しく感じると思いますが、簡単に説明すると、

糖度の高いカシスリキュールはソーダに比べて比重が重いため、

この2つをグラスの中に注ぐと、比重の重いカシスはグラスの底へと沈殿します。

 

ソーダと沈んだカシスをいかに炭酸が飛ばないように混ぜ合わせるかがポイントです。

 

 

 

カシスソーダの作り方について

 

カシスソーダの作り方は簡単なのですが、

ここでは材料を入れる順番がポイントとなる作り方を特別にご紹介します。

 

 

 

 

【用意するもの】

  • カシスリキュール
  • ソーダ(炭酸水)
  • レモン
  • コリンズグラス (またはタンブラーグラス)
  • バースプーン (無ければマドラーで代用)

 

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、グラスに直接入れて作ります。(ビルドという作り方)

 

 

  1. 1/8にカットしたレモンを軽く絞り、そのままグラスに入れます。
  2. 氷をグラスに入れます。
  3. ソーダ(炭酸水)をゆっくりと適量注ぎます。
  4. カシスリキュール45mlを入れます。
  5. バースプーンでグラスの底から氷を持ち上げるように1~2回静かに動かし、
  6. 最後に1回転だけステアして出来上がり。

 

 

※グラスの容量によって各材料の分量を調整してください。

 

 

 

 

 

上記の作り方でポイントとなるのは、ソーダを最初に注ぐことです。

 

通常は、お酒を最初に入れてからジュースなどで割りますが、

ここでは糖度の高いカシスのお酒を最後に注ぎます。

 

 

通常通りカシスを最初に入れてソーダを後から注ぐと、グラスの中で分離を起こします。

つまり、2つの層に分かれてしまうということです。

見た目はグラデーションができて綺麗ですが、おいしく頂くには混ぜなくてはいけません。

 

 

これは何を意味するかといいますと、

分離した材料を混ぜるには、その分ステアする回数が増えてしまい

炭酸も抜けやすくなってしまうということを意味します。

 

それを避けるために、比重の重いカシスのお酒を後に入れるのです。

また、炭酸の気泡を利用して材料は自然と混ざっていきます。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. 使用する材料は冷蔵庫で予め冷やしておきます。

(グラスも冷蔵庫に入れて、外に出した時にうっすらと曇るくらいに冷やせるとOK)

 

2. 氷は溶けにくい純氷を使用するとカクテルの味を引き締めます。

 

3. 味わいの好みによって、各材料の分量を調整しましょう。

(アルコールを弱めたい場合、お酒の量を減らし分量を調整します)

 

 

 

 

【カシスソーダからのバリエーション】

 

・ソーダをグレープフルーツジュースに変えて作ると「カシスグレープフルーツ」に!

 

・ソーダをオレンジジュースに変えて作ると「カシスオレンジ」という名のカクテルに!

 

 

 

 

 

最後に

 

カシスリキュールはジュース類や炭酸系との相性が抜群にいいお酒です。

カクテルの作り方を勉強している方には、このお酒を1本持っておくことをお薦めします。

 

レシピのレパートリーも豊富なため、カシス系カクテルを多く作ることができます。

 

>>> カシスリキュールで作るカクテルレシピの覚え方

 

 

 

今回はカクテルのカシスソーダをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

 

2015年7月3日 08:00 カテゴリー: カクテル

2015.06.29

ソルトリック -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「ソルトリック」のカクテルレシピをご紹介します。

 

このソルトリックは、

ウォッカをグレープフルーツジュースとトニックウォーターで割ると作れます。

特徴は、グラスの縁に塩をつけてスノースタイルにするカクテルです。

 

 

飲み方は、塩のついた箇所と一緒にグラスのカクテルをいただきます。

また味わいとして、グレープフルーツジュースの酸味にトニックウォーターで割るため、

さっぱりとした仕上げになり女性でも飲みやすいカクテルです。

 

ソルトリックのアルコール度数は約10~13度ほどのカクテルとなります。

 

 

 

 

ウォッカベースのソルトリック(Salt Lick)

 

このカクテルは、ウォッカベースとなっています。

 

ソルトリックは、「ソルティードッグ」のバリエーションのカクテルです。

ソルティードッグのレシピにトニックウォーターを加えてつくります。

 

 

 

ソルトリック のカクテル名の由来とは?

 

ソルトリックの名前の由来は定かではありませんが、

 

ソルト(Salt)は「塩」を意味し、

リック(Lick)は「(舌で)なめる」という意味があります。

 

従って、ソルトリックのレシピを見てもわかるように「塩をなめる」という意味合いや

また、「動物が塩をなめに行く場所」という意味があります。

 

 

 

もう一つの由来として、

ソルティードッグのレシピにトニックウォーターを足すことから、

2つの言葉を掛け合わせて名付けられた造語であると推測されています。

 

「ソルティードッグ」 + 「トニックウォーター」 = ソルトリック

 

しかしながら、ネーミングの語源となっているかは不明です。

 

 

 

ソルトリックの作り方について

 

ソルトリックの作り方は簡単ではありますが、

グラスの口まわりに塩を付けてスノースタイルにするのが特徴です。

 

 

 

 

【用意するもの】

  • ウォッカ
  • グレープフルーツジュース
  • トニックウォーター
  • 塩 (※塩について詳細はこちら
  • カットレモン(塩をつける用)
  • 氷 (材料が冷えてれば無くてもOK)
  • コリンズグラス (またはタンブラーグラス)
  • バースプーン (無ければマドラーで代用)

 

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、グラスに直接入れて作ります。(ビルドという作り方)

 

 

  1. グラスのエッジ(縁)に輪切りにしたレモンかグレープフルーツの果汁で濡らします。
  2. グラスの口を下にして、グラスのエッジに塩を付けスノースタイルにします。
  3. 氷をグラスに入れます。
  4. ウォッカ30ml(45ml)、グレープフルーツジュース45ml(60ml)を注ぎます。
  5. トニックウォーターをゆっくり適量注ぎます。
  6. バースプーンで軽く混ぜて、出来上がり。

 

 

※グラスの容量によって各材料の分量を調整してください。

 

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. 使用する材料は冷蔵庫で予め冷やしておきます。

 

2. グレープフルーツを絞ったフレッシュジュースで作るとより美味しく楽しめます。

 

3. 味わいの好みによって、各材料の分量を調整しましょう。

(アルコールを強めたい場合ウォッカの量を増やし分量を調整します)

 

 

 

【ソルトリックからのバリエーション】

・トニックウォーターを除いて作ると「ソルティードッグ」という名のカクテルに!

 

・ウォッカをカンパリリキュールに変えて作ると「スプモーニ」というカクテルに!

 

・ウォッカを除きライチリキュールとブルーキュラソーで作ると「チャイナブルー」に!

 

 

 

 

 

最後に

 

ソルトリックはカクテルをつくる上でも練習になるカクテルです。

ここでのポイントは、スノースタイルです。

この塩の付け方については、綺麗にまんべんなく均等に付くようにします。

 

バーテンダーの技術に必要なスタイルのひとつなので是非、マスターしてくださいね♪

 

 

 

今回はカクテルのソルトリックをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

 

2015年6月29日 12:34 カテゴリー: カクテル

2015.06.28

スプリッツァー -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「スプリッツァー」のカクテルレシピをご紹介します。

 

このカクテルは白ワインと炭酸水(ソーダ)だけでつくれます。

味わいとして白ワインを炭酸で割るため、

爽快感が口当たり良く気軽に楽しめるカクテルのひとつです。

 

スプリッツァーのアルコール度数は約5~8度程度と弱めのカクテルです。

 

 

 

 

白ワインベースのスプリッツァー (Spritzer)

 

このスプリッツァーは、白ワインベースとなっています。

 

飲み方としては炭酸で割るため、「白ワインのハイボール」とも言えます。

 

スプリッツァーは、1980年代にアメリカでヘルシー志向の高まりと共に、

ワインを使った低アルコールのヘルシードリンクとして大流行したのがはじまりで、

ヨーロッパでは食前酒として楽しまれるカクテルです。

 

 

また小説家のロバート・ブラウン・パーカーが書いた「儀式」や、

ジェフリー・アーチャーのミステリー小説「大統領に知らせますか?」の中で

印象深く登場してくるのがスプリッツァーのカクテルです。

 

 

 

 

 スプリッツァーのカクテル名の由来とは?

 

 

スプリッツァー(Spritzer)の名前の由来は、

材料で使用するソーダ(炭酸水)の気泡が、グラスで”はじける” 様子から名付けられました。

 

「はじける」という意味は、

ドイツ語のシュプリッツェン(spritzen)が語源となっています。

 

 

 

スプリッツァーはオーストリアのザルツブルグ市で生まれたカクテルです。

 

モーツァルトが生誕した街としても知られており

毎年夏の8月、モーツァルトを記念して開催されるザルツブル音楽祭の

パーティー会場などで、このカクテルが提供されています。

 

 

 

スプリッツァーの作り方について

 

スプリッツァーの作り方はシンプルに2つの材料で作るので簡単です。

ベースとなる白ワインは、キリッとした辛口タイプの白を使います。

 

 

 

 

 

【用意するもの】

  • 白ワイン(辛口タイプ)
  • ソーダ(炭酸水)
  • レモン or ライム(お好みで用意)
  • ワイングラス
  • バースプーン (無ければマドラーで代用)
  • メジャーカップ (無くてもOK)

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、グラスに直接入れて作ります。(ビルドという作り方)

 

 

  1. ワイングラスに氷を入れます。
  2. 次に白ワインを60ml入れます。
  3. ソーダ(炭酸水)をゆっくりと適量注ぎます。
  4. 炭酸が抜けないように材料を軽くステアして出来上がり。

 

 

 

※白ワイン90mlのレシピもあるので、グラスの容量サイズによって調整して下さい。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. 白ワインやソーダ(炭酸水)は予め冷蔵庫で充分冷やておくのがポイントです。

 

2. お好みでレモンやライムのピールをツイストさせて絞り入れます。

 

3. 味わいの好みによって、白ワインの分量を調整しましょう。

 

 

 

 

【スプリッツァーからのバリエーション】

 

・白ワインを赤ワインに変えると「ティント・デ・ベラーノ」という名のカクテルに!

 

・ソーダ(炭酸水)をジンジャエールに変えると「オペレーター」という名のカクテルに!

 

・ソーダ(炭酸水)をカシスリキュールに変えると「キール」という名のカクテルに!

 

 

 

 

 

 

最後に

 

スプリッツァーは夏に楽しみたいカクテルです。

アルコールが苦手な方でも、ノンアルコールの白ワインに炭酸水で割れば

ノンアルコール版のスプリッツァーを楽しむことができます。

 

 

 

今回はカクテルのブルドックをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

2015年6月28日 13:06 カテゴリー: カクテル

2015.06.26

ホワイトルシアン -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「ホワイトルシアン」のカクテルレシピをご紹介します。

 

ホワイトルシアンは、ウォッカ、カルーア、生クリームの3点で作れるカクテルです。

このカクテルはブラックルシアンのレシピに生クリームを加えたバリエーションの

カクテルとして知られています。

 

 

ホワイトシアンの味わいは生クリームを入れている分、なめらかな口当たりです。

甘口タイプのカクテルとなりますが、アルコール度数は約24~28度程でやや高めです。

 

 

 

 

 

ウォッカベースのホワイトルシアン (White russian)

 

このカクテルは、ウォッカベースとなっています。

 

ホワイトルシアンは生クリームをフロート(浮かせる)させるのが特徴のカクテルです。

これはお酒と生クリームの液体の比重(重さ)を利用してつくります。

 

また、レシピでは似たようなカクテルで「ブラックルシアン」がありますが、

その味わいよりは生クリームを加えているホワイトルシアンは飲みやすくなっています。

しかしながら、アルコール度数は高めなので

もう少し低アルコールで楽しみたい場合は「カルーアミルク」あたりが良いでしょう。

 

 

 

 ホワイトルシアンのカクテル名の由来とは?

 

ホワイトルシアンの「ルシアン」は、ロシア人やロシア語を意味しています。

そのためカクテルのベースとなっているウォッカはロシア原産国のウォッカです。

 

しかし、名前の由来は定かではありません。

ロシアの厳しい冬をイメージされたり、

白系のロシア人をイメージして名前が付けられた説があるようですが・・・

 

ただ、ホワイトルシアンは「ブラックルシアン」の後に生まれたカクテルで、

コーヒーにクリームを入れて飲まれる人の好みに合うよう考案された

バリエーションカクテルであるようです。

 

 

 

 

 ホワイトルシアンの作り方について

 

ホワイトルシアンはカクテル作りを覚えるにはぴったりなカクテルです。

作り方として特別な道具も必要なく、グラスの中で簡単に作れ、

またグラスの中で2色の層を作ることができます。

 

 

 

 

【用意するもの】

  • ウォッカ
  • コーヒーリキュール(代表的な銘柄カルーア)
  • 生クリーム
  • オールドファッションドグラス (ロックグラスとも呼ぶ)
  • メジャーカップ
  • バースプーン (無ければマドラーやスプーンで代用)

 

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、グラスに直接入れて作ります。(ビルドという作り方)

 

 

  1. オールドファッションドグラスに大きめサイズの氷を入れる。
  2. 次にコーヒリキュール20ml、ウォッカ40mlをグラスに入れます。
  3. バースプーンまたは、マドラーでステアし混ぜます。
  4. 生クリーム15~20mlを静かにフロートします。
  5. 出来上がり。

 

 

※生クリームはお好みで分量を調整してください。

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. 氷は大きめのタイプをグラスに入れ、溶けにくい純氷を使うのがポイントです。

 

2. 生クリームの濃厚さが気になる場合は、生クリームに牛乳を少し足すと良いでしょう。

 

3. 味わいの好みによって、生クリームの分量を調整しましょう。

 

 

 

 

 

【ホワイトルシアンからのバリエーション】

 

・生クリームを除いて作ると「ブラックルシアン」という名のカクテルに!

 

・ウォッカをラムに変えて作ると「ホワイトキューバン」という名のカクテルに!

 

・少量のコーラを加えて作ると「コロラド・ブルドック」という名のカクテルに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

 

ホワイトルシアンはアメリカ映画の「ビッグ・リボウスキ」を筆頭に他の映画にも登場するほど知られたカクテルです。

生クリームがフロートされているためホワイトルシアンの飲み方は、

生クリームを混ぜずにそのまま飲んで頂いても、初めから混ぜて飲まれても両方楽しめます♪

 

 

今回はカクテルのホワイトルシアンをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

2015年6月26日 14:00 カテゴリー: カクテル

2015.06.20

モスコミュール -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「モスコミュール」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

スタンダードカクテルの中でも人気のあるカクテルがモスコミュールです。

アルコールのお酒はウォッカのみを使用して、

シンプルにライムジュースに甘めのジンジャエールで満たしていくのが

お馴染みとなっているカクテルです。

 

モスコミュールの作り方もビルドでつくるため難しくはなく、

味わいはさっぱりとして人気です。

モスコミュールのアルコール度数は約12~15度ほどとなります。

 

 

ウォッカベースのモスコミュール (Moscow Mule)

 

このカクテルは、ウォッカベースとなっています。

 

モスコミュールのレシピは一般的にジンジャーエールを使用することが多いのですが、

ウィルキンソンのジンジャエールのように、辛口と甘口の2種類タイプがあり、

どちらを使うかで味わいも変わります。

 

 

また本来、モスコミュールの作り方はジンジャービアを使用するレシピが正式でした。

ジンジャービアとは、生姜と糖分に酵母を加えて発酵させて作ったもので、

生姜が持つ本来の辛さに風味が強いのが特徴です。

 

しかし当時の日本ではこのジンジャービアは入手しづらかったため、

その代替品としてジンジャエールが使われたのが今となっては一般的です。

 

また、もう一つの特徴としてグラスではなく銅製のマグカップを使用していました。

銅製マグカップは熱伝導の伝わりが良いので冷たいドリンクをさらに美味しくします。

喫茶店ではアイスコーヒーを入れて提供されるお店もありますね。

 

 

 

 モスコミュールのカクテル名の由来とは?

 

モスコミュールは英語で「Moscow Mule」と綴ります。

 

モスコ(Moscow)は、ロシアの首都である「モスクワ」という意味です。

ミュール(Mule)は、メスのロバとオスの馬の間に生まれた動物のラバ(ミュール)です。

 

つまり、この2つの意味でつくられた造語で、

モスコミュールは「モスクワのラバ」という意味になります。

 

 

さらに紐解くと・・・

モスコミュールの名前の由来ですが、

 

 

このカクテルはロシアが原産国のウォッカを使用します。

そのためロシアの首都であるモスクワをウォッカで表現しています。

 

また、ラバ(ミュール)は後ろ足で蹴るキック力が強い動物であることから、

お酒の持つ度数の強さを「キック」と表現されるため、

モスコミュールと名付けられた語源として、

「ラバに蹴られたくらい強いウォッカベースのカクテル」という意味があります。

 

 

 

スタンダードカクテルになった3つの諸説

 

モスコミュールはアメリカ生まれのカクテルです。

しかし考案された諸説は3つあり、実に面白いエピソードがあります。

 

 

 

「諸説1」

 

1940年代アメリカのハリウッドに店舗を構えるレストラン「Cock’n’ Bull コックンブル」のジャック・モーガン氏によって考案されたカクテルがモスコミュールです。

 

 

イギリスでは夏の風物詩といわれる「ピムス Pimm’s」というリキュールがあります。

そのリキュールを使った「ピムズカップ」というカクテルのために

ジャック・モーガン氏はジンジャービアを大量に仕入れました。

 

しかし、売れるどころかジンジャービアが大量に残ってしまったため、

頭を悩ませたジャック・モーガン氏が、その在庫を減らすために考案したとされます。

 

また同時期にジャック・モーガン氏の友人が銅製のマグカップが売れないで困っていたところ、モスコミュールとして売り出すことを提案しました。

するとやがて人気に火がつき、広まっていったとされます。

 

 

 

「諸説2」

 

当時、ウォッカ市場で遅れをとっていた西ヨーロッパで初のウォッカメーカーである

ヒューブライン社のスミノフ(スミノフ※現ディアジオ社)が、

ブランドの認知度を高めるためにキャンペーンを考案しました。

 

それが、スミノフウォッカで作るモスコミュールを利用した販売促進のキャンペーンです。

 

そしてその頃、同時に銅製マグカップの販売促進を考えていたメーカーと組んで

まずはニューヨークのBarに売り込み、その後広まっていったとされます。

 

広めた戦略はポラロイドカメラによるもので、当時にしてはユニークな手法を使いました。

まずはモスコミュールをバーテンダーに作ってもらい、

それをポラロイドカメラで撮影した写真を他店に持っていく先々で、

「今流行っているカクテル」だと口コミで話題になるよう演出して効果をもたらしました。

 

販売促進の効果もあり、今でこそウォッカブランドの中では有名となったスミノフです。

 

 

 

「諸説3」

 

3つ目の諸説は、前述で登場したジャック・モーガン氏とヒューブライン社が

お互いに手を組んで広まったという説があります。

 

 

 

By: Thomas Duff

 

 

 

 モスコミュールの作り方について

 

このカクテルのポイントはジンジャエールの味わいです。

ジンジャエールといっても様々な銘柄があるため、

どのジンジャエールで仕上げるかによってモスコミュールの味わいが違ってきます。

 

 

 

【用意するもの】

  • ウォッカ
  • ジンジャエール (代表銘柄ウィルキンソン)
  • フレッシュライム(市販のライムジュースでもOK)
  • コリンズグラス (またはタンブラーグラス、銅製マグカップ
  • バースプーン (無ければスプーンで代用)
  • メジャーカップ(無ければ計量カップで代用)

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

 

  1. 生ライムを1/8カットか1/4カットを絞りグラスに落とします。
  2. ウォッカを45ml注ぎます。
  3. グラスに氷を入れていきます。 ※氷を先に入れてもOK
  4. ジンジャーエールを適量注ぎます。
  5. バースプーンをグラスの底から氷を1~2回持ち上げるように軽く混ぜます。
  6. 出来上がり。

 

 

 

※グラスのサイズによって分量は調整してください。

 

※お好みでスティック状のきゅうりを入れ、風味づけとして使用されます。

これは、イタリアをはじめヨーロッパでは一般的に添えられています。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. ウォッカやジンジャエールの材料は予め冷やしておくと良いでしょう。

 

2. ジンジャエールは辛口や甘口の他、ジンジャービアなどお好みの味で。

 

3. 市販のライムジュースより、フレッシュライム(生絞り)を使うと一層おいしくなります。

 

 

 

【モスコミュールからのバリエーション】

 

・ウォッカをジンに変えてライムジュースをレモンジュースにすると、

  「マミーズシスター」という名のカクテルに!

 

・ウォッカをラムに変えてライムジュースをレモンジュースにすると、

  「スージーテイラー」という名のカクテルに!

 

・ウォッカをスコッチウィスキーに変えると「マミーテーラー」に!

 

・ウォッカをテキーラに変えると 「メキシカンミュール」に!

 

・ウォッカを除くと「サラトガクーラー」というノンアルコールカクテルに!

 

 

最後に

 

このモスコミュールはBarによって、レシピはホントに様々です。

こだわったBARになりますと市販のジンジャエールは使用せずに

ジンジャービアや生姜のしぼり汁を使用したり、

またはウォッカに生姜を漬け込んだものを使用します。

 

それだけモスコミュールもこだわりだすと奥深いカクテルとなります。

 

 

今回はカクテルのモスコミュールをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

photo by: Thomas Duff

 

2015年6月20日 20:45 カテゴリー: カクテル

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