【 4MIX COCKTAIL 】 BLOG

2015.05.05

カシスリキュールで作るカクテルレシピの覚え方

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

カクテルを提供するBARでは必ずと言っていい程、カシスリキュールは置いてあります。

カシスオレンジやカシスソーダといったカシス系のカクテルは女性にも人気です。

 

使用されるカシスリキュールのメーカーはお店によってそれぞれで、

プロのバーテンダーでも支持されるカシスリキュールのメーカーがある程、

カシスの味わいに違いがあります。

 

同じカシスリキュールでもメーカによって味わいが違いますので、

これからカクテル作りを始めたいと思っている方はいろいろ試してみて下さいね。

 

 

さて本日は、カシスリキュールで作るカクテルレシピの覚え方をご紹介します。

初心者でも作れる簡単なレシピから、カクテルを覚えていきましょう♪

 

 

 

 

カシスリキュールを使ったレシピを簡単な公式で覚える!

 

カクテルには、レシピの中身が近い親戚・兄弟ともいうべきカクテルがあります。

つまり、お酒のベースやジュースを変えただけで名前の違うカクテルになるレシピです。

 

以下でご紹介するカクテルは、カシスリキュールで作れるカクテルレシピの公式です。

割るジュースやお酒のベースを変えただけで、違うカクテルになります。

 

 

 

 

【カクテルレシピの覚え方】

 

カシスリキュール + ジュース類 (清涼飲料水)
 

※この公式を覚えておきましょう♪

 

casisscocktail

 

 

 

 

カシス系カクテルのレシピを覚えるには簡単ですね♪

 

・カシスオレンジ (カシスリキュール+オレンジジュース)

・カシスグレープフルーツ (カシスリキュール+グレープフルーツジュース)

・カシスウーロン (カシスリキュール+ウーロン茶)

・カシスジンジャー (カシスリキュール+ジンジャエール)

・カシスソーダ (カシスリキュール+ソーダ ※炭酸水)

・カシスミルク (カシスリキュール+ミルク ※牛乳)

 

 

 

 

 

カシスリキュールをジュースや清涼飲料水だけで割ると大体が

「カシス〇〇〇」というように、

そのソフトドリンクで割った飲み物がカクテルの名前に付きます。

 

また、カシスリキュールは何にでも合わせやすいお酒です。

パイナップルジュースやアイスティー等とも相性が抜群に良いのでお試しあれ♪

 

 

 

 

カシスリキュールに他のお酒で割るとできるカクテル

 

ではその他に、カシスのリキュールを使って作るカクテルには何があるのでしょうか?

割るお酒(アルコール)さえ知っておけばレシピを覚えるのに苦労しません。

 

 

 

【カクテルレシピの覚え方】

 

カシスリキュール + お酒 (アルコール)
※この公式を覚えておきましょう♪

 

casissrecipe

 

 

 

 

 

では早速、カシスリキュールに1種類のお酒を組み合わせていくと・・・

 

 

 

 

■シャンパンで作ると、「キールロワイヤル」というカクテルに

 

シャンパン (またはスパークリングワイン) + カシスリキュール

 

 

 

 

■白ワインで作ると、「キール」というカクテルに 

 

白ワイン + カシスリキュール

 

 

 

 

■赤ワインで作ると、「カーディナル」というカクテルに

 

赤ワイン + カシスリキュール

 

 

 

 

 

■ビールで作ると、「カシスビア」というカクテルに

 

ビール + カシスリキュール

 

 

 

 

 

カシスソーダのレシピから派生するカクテル

 

カシスソーダのレシピをベースにして、ある材料を加えるだけで違うカクテルになります。

下記は、カシスソーダからの派生カクテルです。

 

 

 

【カシスソーダからのカクテルレシピ覚え方】

 

カシスリキュール + 炭酸水(ソーダ)

 

 

 

 

このレシピにひとつだけお酒を付け加えると・・・

 

 

 

 

■カシスソーダのレシピに紹興酒を加えると「チャイナカシス」というカクテルに

 

紹興酒 + カシスリキュール + 炭酸水(ソーダ)

 

 

 

 

■カシスソーダのレシピにドライベルモットを加えると「ベルモットカシス」に

 

ドライベルモット + カシスリキュール + 炭酸水(ソーダ)

 

 

※炭酸水(ソーダ)をトニックウォーターに変えれば「ルビーカシス」というカクテルに

 

 

 

 

 

 最後に

 

いかがでしょうか?

 

カシスリキュールで作るカクテルに限らずレシピを覚えていくコツは、

親戚や兄弟といったようなカクテルレシピに共通する部分から覚えるのも1つの覚え方です。

 

カシスリキュールを使ったカクテルは、

飲食店のドリンクメニューに外すことのできないアルコールです。

家飲みでカクテルをつくるときも、カシスが1本あれば間違いありません♪

 

 

今回ご紹介したカシス系のカクテルはマドラーかバースプーンがあれば、

特に本格的なカクテル道具が揃ってなくても作ることができますので、

「カシス〇〇〇」という、レシピを覚えるのに非常に簡単なカクテルを、

作りながら覚えてみて下さい。

 

 

 

それでは、また。

 

今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

2015年5月5日 15:00 カテゴリー: BAR講座

2015.05.03

ピカドール -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「ピカドール」のカクテルレシピをご紹介します。

 

このカクテルは、テキーラとコーヒーリキュールのお酒を揃えれば簡単に作れます。

また使用する2種類のお酒はBARでも欠かせないスピリッツとリキュールです。

カクテル作りを覚えようとしている方は特に揃えておくとよいお酒です。

 

ピカドールカクテルの味わいは、芳しいコーヒーリキュールのお酒が甘口となりますが

お酒のみで作るカクテルのためアルコールは高めです。

 

 

 

 

 

 

テキーラベースのピカドール (Picador)

 

このカクテルは、テキーラベースとなっています。

 

使う材料はテキーラとコーヒーリキュールのみで作るため、

レシピは非常にシンプルな構成です。

その分、使用するテキーラやコーヒーリキュールの銘柄をどれにするかによって、

組み合わせ次第では同じピカドールでも異なるカクテルの味わいが楽しめます。

 

 

ピカドールの材料はテキーラとコーヒーリキュールですが、

これは「ブレイブブル」というカクテルと同じレシピの材料です。

同じ材料を使っているのにカクテル名が違うのは、作り方が違うからです。

 

 

ブレイブブル = ビルド(グラスで直接作ること)で作り、ロックグラスに注ぎます。

 

ピカドール = ミキシンググラスでステアして作り、カクテルグラスに注ぎます。

 

 

 

 

 ピカドールのカクテル名の由来とは?

 

ピカドールの意味は、馬に乗って闘牛を長い槍で刺す「闘牛士」のことです。

 

闘牛士といえば同じような意味合いで、ピカドールと近い関係にあるカクテルがあります。

それはマタドールと言うカクテルで、これも「闘牛士」という意味があります。

 

また同じ材料を使うブレイブブルというカクテルも「勇敢な雄牛」という意味があり、

「牛」つながりで関係しています。

 

 

 

 

 

ピカドールの作り方について

 

ピカドールの作り方はお酒のみの材料で簡単につくれるカクテルです。

しかし、カクテル道具のひとつであるミキシンググラスを使って仕上げます。

 

 

 

 

【用意するもの】

  • テキーラ (無色透明のホワイト)
  • コーヒーリキュール (代表銘柄はカルーア)
  • レモン (レモンピール)
  • カクテルグラス
  • ミキシンググラス(ストレーナーとセットで)
  • メジャーカップ
  • バースプーン (無ければマドラーで代用)

 

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、ミキシンググラスに入れて作ります。(ステアという作り方)

 

 

  1. ミキシンググラスに隙間ができないように大きめサイズの氷を入れる。
  2. 次にテキーラ40ml、コーヒリキュール20mlをグラスに入れます。
  3. バースプーンで素早くステアし混ぜたら、
  4. ミキシンググラスにストレーナーを被せて、カクテルグラスに注ぎます。
  5. 最後にレモンピールをグラスの斜め上から絞りかけて出来上がり。

 

 

※グラスのサイズによって分量は調整してください。

 

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. レシピをアレンジして、コーヒーリキュールをエスプレッソリキュールに変えると味わい深さを楽しめます。

 

2.テキーラやカクテルグラスは事前に冷やします。 ※カクテルグラスは氷を2~3個入れて冷やします。

 

3. 味わいの好みによって、各材料の分量を調整しましょう。

(甘さを強くするならテキーラの量を減らしコーヒリキュールを増やします)

 

 

 

 

【ピカドールからのバリエーション】

・テキーラをウォッカに変えて作ると「ブラックルシアン」という名のカクテルに!

 

・テキーラをブランデーに変えて作ると「ダーティ・マザー」という名のカクテルに!

 

 

 

 

 

 

最後に

 

使用されるコーヒーリキュールの銘柄はカルーアが主ですが、

他に「エクリッセ」「カモク」「ティアマリア」「パトロン XO カフェ」といった

コーヒーリキュールなどでも味わいの変化がそれぞれ楽しめます。

 

カクテルのタイプ的に、食後でコーヒやエスプレッソを味わうようなカクテルとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

今回はカクテルのピカドールをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

2015年5月3日 12:00 カテゴリー: カクテル

2015.05.01

テキーラサンライズ -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「テキーラサンライズ」のカクテルレシピをご紹介します。

 

このカクテルは主に、テキーラにオレンジジュースで割るカクテルですが、

テキーラサンライズのカクテル名になっているサンライズを、

グレナデンシロップで表現することがポイントとなるカクテルです。

また、朝焼けに染まる空をオレンジジュースでイメージさせ表現します。

 

テキーラサンライズの味わいはさっぱりとした口当たりで、

テキーラの分量で違いますがアルコール度数は12~18度です。

 

 

 

 

 

テキーラベースのテキーラサンライズ

 

このカクテルは、テキーラベースとなっています。

テキーラは他のスピリッツと比べて、雑味を多少感じクセのあるお酒ですが、

ここでは、ブランコ(樽熟成しないで瓶詰した無色透明のテキーラ)を使います。

 

このテキーラサンライズは、名前の通り「日の出」を意味しています。

つまりグラスの中で、テキーラの本場であるメキシコの日の出を表現します。

オレンジジュースとグレナデンシロップで「日の出」のグラデーション(層)を作ります。

 

 

 

 テキーラサンライズのカクテル名の由来とは?

 

今でこそスタンダードカクテルとして日本でもお馴染みですが、

テキーラサンライズは当初、あまり有名なカクテルではありませんでした。

 

しかし、ローリングストーンズのミックジャガーが1972年のメキシコ公演でのツアー中にこのカクテルに出会い、メキシコにいる間、この味を好んで飲んでいたことが知られ広まっていきました。

 

また、1989年の映画でカート・ラッセルとメル・ギブソンが主演を務めた

「テキーラサンライズ」という映画タイトルになったり、

 

イーグルスのアルバム「ならず者」の中で

「テキーラサンライズ」という曲が収録されたりしたことで、

更にカクテルとしての知名度が上がり、やがてスタンダードカクテルとなりました。

 

またテキーラが有名になったのも、このテキーラサンライズが一役買っています。

 

 

 

 テキーラサンライズの作り方について

 

レシピのメインとなるのはテキーラとオレンジジュースです。
この2つの材料はしっかり冷やしておくことが美味しさに繋がっていきます。

 

テキーラサンライズはグラスの中で直接つくるカクテルなので簡単に作れますが、
朝焼けをイメージさせたグラデーションを上手く表現させることが大切です。

 

作り方のポイントとして、

グレナデンシロップの扱い方がこのカクテルでは重要になってきます。

グレナデンシロップとは、ざくろ風味のシロップです。

カクテルの色付けとして使用します。

 

ですからこのテキーラサンライズはグレナデンシロップをグラスの底に沈めるとき、

入れ過ぎないよう分量の調整に気を付ける必要があります。

 

 

 

【用意するもの】

  • テキーラ (ブランコ)
  • オレンジジュース
  • グレナデンシロップ
  • 氷 (無くてもOK)
  • コリンズグラス (またはフルート型グラスやゴブレットグラス)
  • メジャーカップ (無くてもOK)
  • バースプーン (マドラー)

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、グラスに直接入れて作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. グラスに氷を入れます。
  2. 次にテキーラ45ml、オレンジジュース90mlを注ぎます。
  3. バースプーンで軽く混ぜます。
  4. グレナデンシロップ2tsp (10ml)程をグラスの底に沈めるように入れます。
  5. マドラーをグラスに添えて出来上がり。

 

 

※グレナデンシロップを入れ過ぎると甘くなってしまうので注意してください。

※お好みでオレンジスライスを飾る。

※グラスのサイズによって分量は調整してください。

 

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. テキーラとオレンジジュースは冷蔵庫で十分冷やしたものを使うのがポイントです。

 

2. オレンジジュースは市販の物でもいいですが、フレッシュのオレンジジュースを使うと格段に美味しくなります。

 

3. 味わいの好みによって、各材料の分量を調整しましょう。

(テキーラサンライズはテキーラの量を減らした方が飲みやすくなります)

 

 

 

【テキーラサンライズのバリエーション】

■ 既存レシピでグレナデンシロップを残したバリエーション

・オレンジジュースをレモンジュースに変えて作ると「テキーラサンセット」に!

・オレンジジュースをグレープフルーツジュースに変えて

ホワイトキュラソーを加えると「アイスブレーカー」という名のカクテルに!

 

 

■ 既存レシピでグレナデンシロップを除いたバリエーション

・オレンジジュースをコーヒーリキュールに変えると「ブレイブブル」に!

・オレンジジュースをパイナップルジュースとライムジュースにすると「マタドール」に!

・グレナデンシロップをシュガーシロップに変えると「アンバサダー」に!

 

 

 

最後に

 

テキーラの銘柄は「クエルボ」「サウザ・シルバー」などを使用しますが、

テキーラサンライズは簡単に作れる点とカクテルのグラデーションが学べるため、

カクテル作りを始める方にとって練習になるカクテルです。

 

スタンダードカクテルのひとつを是非、作ってみてください♪

 

 

 

今回はカクテルのテキーラサンライズをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

2015年5月1日 17:00 カテゴリー: カクテル

2015.04.26

同じカクテルでもアルコール度数が違う理由

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

飲食店でカクテルを飲んでいるときに 「カクテルの度数って何度あるの?」

なんて疑問がわく方もいるのでないでしょうか?

 

カクテルはそれぞれ種類によってアルコール度数は違います。

しかし、同じカクテルでさえアルコール度数が違ってくる理由があります。

 

以前、「カクテルのアルコール度数の計算方法」についてお伝え致しましたが、

今回は更に計算する上で、考慮するべき重要なポイントをご紹介します。

これを知ることでアルコール度数が違ってくる理由を知ることができます。

 

 

 

 

 同じカクテルでも度数が違うとは?

 

 

まずは前回のおさらいをしたいと思います。

下記の計算式を使い、ホワイトレディを例にしてアルコール度数の計算をしました。

 

alcimg03

 

 

 

 

■ホワイトレディに使用する材料の詳細レシピ■

 

「材料A.ジン」

ドライ・ジン 30ml

アルコール度数40%

※ジンの銘柄はビフィーターを使用

 

 

「材料B. ホワイトキュラソー」

ホワイトキュラソー 15ml

アルコール度数40%

※ホワイトキュラソーの銘柄はコアントローを使用

 

 

「材料C. レモンジュース」

レモンジュース 15ml

アルコール度数0%

 

 

 

計算式にホワイトレディのレシピをあてはめると・・・

 

材料A(30ml×40%) + 材料B(15ml×40%) + 材料C(15ml×0%)

—————————————————————————————

材料A.B.C(30ml+15ml+15ml) + α

 

 

↓ ↓ ↓

 

12(A)+6(B)+0(C)

————————– = 0.3

60ml  +α

 

 

0.3 × 100 = 約30%(30度)

 

 

 

このようにホワイトレディのアルコール度数は約30度とわかりました。

 

しかし、「必ずしもホワイトレディのアルコール度数が30度であるとは限りません」と、前回のブログでお伝えしました。

 

その理由は、度数の計算をする上で考慮するべきポイントがあるからです。

それが、前述の計算式にある+αの部分と、その他の要素です。

 

 

 

 

計算する上で考慮するべき3つのポイントとは?

 

以下のポイントによって、同じカクテルでもアルコール度数は変わってきます。

 

1.氷の溶け具合を考慮する
2.同じジンでも度数の異なる銘柄を使用
3.使用するお酒の分量

 

 

 

 

【1.】 氷の溶け具合を考慮する

 

計算式の図をご覧になって頂くと、

使用した各材料を合計した分量 + α 

とあります。

 

この+αの部分は、氷の溶け具合を考慮しています。

 

 

氷の溶け具合というのは、

 

・バーテンダーがカクテルシェイカーでシェイクしたとき

・ミキシンググラスでカクテルをステアして作るとき

・グラスで直接、材料を混ぜて作るとき

・グラスに氷が入ってからカクテルを仕上げるまでのスピード能力

 

これらによって溶ける氷の分量を入れて計算するということです。

 

溶ける氷の分量を考慮して計算する場合の基準を10mlとします。

 

 

 

従って、ホワイトレディの計算式に

溶ける氷の量を考慮して計算すると・・・

 

 

12+6+0

————————– = 0.25

60ml  +10ml

 

 

0.25 × 100 = 約25%(25度)

 

ホワイトレディのアルコール度数は約30度から約25度となりました。

 

 

しかし、カクテルを作るのに時間が掛かったり、シェイクをやり過ぎると

氷の溶ける量はさらに多くなりますので、

その分カクテルが水っぽくなるだけでなくアルコール度数も違ってきます。

 

 

 

 

【2.】同じジンでも度数の異なる銘柄を使用

 

こちらも考慮しておくべきことなのですが、

例えば、同じジンでも度数の異なる銘柄を使うことでそのカクテルの度数も違ってきます。

 

カクテルの本やネットで調べて、そのカクテルの度数がわかったとしても、

それは目安程度にしかなりません。

なぜなら、実際お店で使われるお酒の銘柄が、

レシピ本に載っているお酒と同じ銘柄とは限らないからです。

 

またジンという製品でも、そのジンによってそれぞれ度数が違うことがあります。

ですからマティーニでも使用するジンの度数によって、

そのマティーニのアルコール度数が違ってきます。

 

 

 

 

では、ホワイトレディでご説明しますと・・・

 

例えばジンの銘柄を、

アルコール度数40度のビフィーターから、47.3度あるタンカレーに変えて計算すると、

ホワイトレディのアルコール度数は約33度になります。

(※氷の溶ける量は含まず)

 

 

↓ ↓ ↓

 

<ドライ・ジンの銘柄を変えた場合>

 

ビフィータ30ml × ビフィーターの度数40%= 12

タンカレー30ml × タンカレーの度数47.3%= 14.19

 

度数を算出すると・・・

 

14.19+6+0

————————– = 約0.33

60ml   + α

 

0.33 × 100 = 約33%(33度)

 

 

 

 

【3.】 使用するお酒の分量

 

カクテルのアルコール度数は、使用するお酒の分量によっても変わります。

 

 

例えば先程のホワイトレディのレシピを下記のように分量を変更してみますと・・・

 

ドライ・ジン 30ml → 40ml

ホワイトキュラソー 15ml → 10ml

レモンジュース 15ml→ 10ml

 

 

 

材料A(40ml×40%) + 材料B(10ml×40%) + 材料C(10ml×0%)

—————————————————————————————

材料A.B.C(40ml+10ml+10ml) + α

 

 

↓ ↓ ↓

 

16ml+4ml+0ml

————————– = 0.33

60ml  + α

 

 

0.33 × 100 = 約33%(33度)

 

 

分量を変えるだけで30度から33度になりました。(※氷の溶け具合は考慮せず)

 

 

 

 

最後に

 

いかがだったでしょうか?

 

 

実際、好んで飲んでいたカクテルのアルコール度数について

全く気にしていなかったという方もお見えになると思いますが、

同じカクテルでもアルコール度数が違ってくる理由を

ホワイトレディを例に挙げ、ご説明させていただきました。

 

 

今回、ご紹介致しましたカクテルの度数を計算する方法については、

普段、使う機会はあまりないのですが

ご興味がある方は実際に計算してみてくださいね♪

 

 

 

それでは、また。

 

今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞ、よろしくお願い致します。

photo by: SF Chefs

 

 

 

 

2015年4月26日 14:08 カテゴリー: BAR講座

2015.04.21

ブルドック -カクテルレシピのノウハウ-

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

今回は、「ブルドック」のカクテルレシピをご紹介します。

 

このカクテルはウォッカとグレープフルーツジュースを揃えるだけで、

たった2つの材料で素人でも簡単に作れてしまうカクテルです。

ブルドックはカクテルの味わいとしてもさっぱりとして初心者向けです。

 

 

 

ウォッカベースのブルドック (Bulldog)

 

このカクテルは、ウォッカベースとなっています。

 

グラスの口回りに塩を付けてあるのが、「ソルティードック」というカクテルですが、

そのスタンダードカクテルでもあるソルティードックの塩なしバージョンが「ブルドック」です。

 

他の呼び方として「テールレス・ドッグ」もしくは「グレイハウンド」とも呼びます。

しかしBARでは、カクテル名としてブルドックが1番認知された呼び方となっています。

 

 

日本ではブルドックを一般的に、塩なしのソルティードックのことを指します。

つまり、レシピでいえばウォッカをグレープフルーツジュースで割ったカクテルです。

 

しかし、国によってはブルドックの捉え方は違っています。

アメリカやカナダの国では、レシピが異なるショートスタイルの「ブルドック」を指し、

ヨーロッパの方では、「ブルドックハイボール」というカクテルのレシピを指します。

 

 

 

 ブルドックのカクテル名の由来とは?

 

塩なしのソルティードックには別名として、

 

ブルドック(尻尾がない犬)

テールレス・ドック(尻尾が短い犬)

グレイハンド(尻尾を足の間に入れて走る犬)

といったように、それぞれ似通った意味があります。

 

これらの意味合いと、カクテルのレシピ内容から

塩なし=尻尾なしを掛けたことがネーミングの由来ではないでしょうか。

 

 

 

 ブルドックの作り方について

 

今回はシンプルに、2つの材料で作れるレシピをご紹介します。

ちなみに前述にもお伝えしましたが、

ブルドックは国によってどのレシピを指しているのか異なります。

 

 

ブルドックを指しているレシピは日本の場合、

ウォッカ+グレープフルーツジュース(ロングカクテル)

 

アメリカ・カナダの場合、

ラム(ホワイト)+チェリーブランデー+ライムジュース(ショートカクテル)

 

ヨーロッパの場合、

ジン+オレンジジュース+ジンジャエール(ロングカクテル)

 

 

 

 

【用意するもの】

  • ウォッカ
  • グレープフルーツジュース
  • コリンズグラス  (もしくは10オンスタンブラー)
  • バースプーン (無ければマドラーで代用)
  • メジャーカップ (無くてもOK)

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、グラスに直接入れて作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. コリンズグラスに氷を入れます。
  2. 次にウォッカを45ml入れます。
  3. グレープフルーツジュースを適量注ぎます。
  4. 材料が混ざるようにステアして出来上がり。

 

 

 

※ショートカクテルで作るブルドックのレシピをご紹介しておきます。

「ブルドック (ショートタイプ)」

チェリーブランデー 30ml
ラム(ホワイト) 20ml
ライムジュース 10ml

 

レシピの分量からすると、きつめのカクテルですね・・・

ショートカクテルのブルドッグはアルコール度数が約25度となります。

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. ウォッカは予め冷蔵庫で冷やしたものを使うのがポイントです。

 

2. グレープフルーツジュースは生で絞ったもので作ると一層楽しめます。

(ピンクグレープフルーツジュースで仕上げるのもありです。)

 

3. 味わいの好みによって、各材料の分量を調整しましょう。

(お酒が弱い方ならウォッカの量を減らし分量を調整します)

 

 

 

【ブルドックからのバリエーション】

・グラスの縁に塩を付けると、「ソルティードック」というカクテルに!

・グレープフルーツジュースをオレンジジュースに変えると「スクリュードライバー」

・グレープフルーツジュースをアップルジュースに変えると「ビッグアップル」

・グレープフルーツジュースをアマレットに変えると「ゴットマザー」

・元のレシピにクランベリージュースを加えると、「シーブリーズ」というカクテルに!

 

 

 

 

 

最後に

 

ソルティードックを楽しみたい場合に、

グラスの縁に付いている塩がどうしても苦手な方は、

塩なしスタイルの「ブルドック」を頼むと安心して楽しむことができます。

 

 

また、ブルドックにはショートカクテルのレシピもありますので

お店で注文するときには注意が必要です。

しかし、「ブルドックください」とオーダーしたとき大体のお店は、

ウォッカにグレープフルーツジュースで割ったものを提供されると思いますが・・・

 

 

 

今回はカクテルのブルドックをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

2015年4月21日 15:00 カテゴリー: カクテル

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